一緒に働く事が大事
気がついた事は、数年の間、引きこもっていても意外と動ける事。そして、一緒に働くと、ちゃんと仕事をこなせるという事。
ご家族の皆さんは「え!?」と感じることでしょう。実際、働いている写真や動画を見ていただいたり、実際にその現場を見てもらうと驚かれます。
職業訓練なども一つの手ですが、コミュニケーションが苦手な方が多いので、ボランティア活動やアルバイトにしても一緒に動くことで、周りを気にすることなく安心して動けるのです。
例えば、草刈りや農作業などのボランティア活動も本人一人でさせるのではなく、同じ立場で、私たちも一緒に行います。
アルバイトに関しても、当初は、私たちが7-80%の動きをして、本人が20-30%、慣れてきたら私たちが60%、本人が40%などとして作業量を増やして行きます。
働いて、お給料が入れば自分で欲しいものを買う。これも視野が広がると感じます。
ボランティアやアルバイトも協力企業やご理解ある個人様の協力のもと、草刈りや農作業、お米の運搬や袋詰め、ビルメンテナンス(清掃作業)、現場作用、車の車検や名義変更、露店での販売などをさせて頂いております。
なぜ一緒に働くのか?それは、コミュニケーションが苦手だからです。
働ける段階になると、ハローワークやサポートステーションもしくは、アルバイトなどの職探しをして、働く日が来ると、職場に本人一人で行きます。
支援開始から一緒に行動し、無理なく外出できるようになり、さあこれからアルバイトや就職という時に、一人で進めなければならない。コミュニケーションが苦手な彼らには、何よりも辛い事です。
どうにか仕事が決まっても、長続きすることはあまりなく、数日で辞めてしまうことも多くあります。ご家族の方でしたら、よくわかる事ではないでしょうか。
一人で行かせる事が、本人の成長と考えている支援団体もあります。決して間違いではありませんが、私たちサポートクラブ岡山は、それをしません。
支援開始から昼食も外出も共にし、いざ働ける段階で、さあ一人で行って来て。では、何の為の支援かわかりません。
彼らが働く工場や作業場に行くと、今まで話しもしたことがない方々がいます。挨拶も出来ない、なかなか会話することも出来ない彼らは、不安と緊張でいっぱいになります。
その為、彼らと、一緒に働く(アルバイトなど)をすることで、すんなりと仕事が出来るのです。
そのやり方は、アルバイトを始めた当初は、当クラブのスタッフが作業をしている周りの方々に挨拶をして、彼らを紹介します。私たちが挨拶をすると、彼らも一緒に挨拶できます。
作業も、私たちが率先して70%の仕事をして、彼らは30%ほどの仕事量で、まずは作業場に慣れてもらいます。日々を追うごとに徐々に、仕事量を50:50にして、ある程度できるようになれば作業をまかせます。
私たちも、高みの見物などせず、共に作業をします。
作業関係者や私たちが充分になれたと判断した場合は、ご家族の皆さんに状況を話し、次の段階へ行きます。本人が、その仕事が合わない場合は、次の仕事を提案します。
ボランティアと違い、アルバイトは働いた時間だけお給料がもらえます。
今まで彼らは、ご家族からお小遣いや必要な時にだけ必要な金額を貰っていましたが、自分で収入を得る喜びが大きいのです。
自分でお金を得ると、貯めたり、買い物も自分のお金でするようになったりと視野が広くなり、苦手なコミュニケーションも、それにより少しずつ改善もして行く事と思います。
やらされてる感がある
ボランティアやアルバイトなど、当初は、仕方なくやる等のやらされてる感があることでしょう。
自ら動くわけではないので、やらされてる感は仕方ないことだと感じています。もちろん、そのように感じずにいてくれればいいのですが、働けるレールを作るまでは、多くの気遣いをします。決して怒ったり、嫌な顔をしたり態度に表す事もしません。私達にとっては、外出までと、ここの所が一番肝心なところなのです。
ボランティア活動をして、アルバイトを始めます。当初は、やらされてる感があり、惰性で来ています。所が、アルバイトの給料を少しの額でも手にすると、今まで、ご家族に必要なときにだけお金を貰っていたのが、その必要もなくなるので、自ら買い物をしたりと、行動範囲が広がります。
仕事の時間も増えると、給料も、それに応じて増えますので、手にした時には、喜びも増して行きます。
このような事がありました。パソコンが調子悪くなり、働いて少しずつ返す約束で、ご両親からパソコンを買ってもらった方のお話ですが、ご両親は、無理なく少しずつでいいからと伝えていましたが、先日、10万円を返してくれたそうです。 ご両親も驚いておりました。その彼も、今は月に100時間ほど働いており、支援後に免許も取得していたので、時間があれば車で買い物に行ったりしています。
やらされてる感があっても、続けることで、仕事が当たり前となり、生活も規則正しい時間帯での生活になります。
小豆島お遍路
- 目的を決めて歩く -
動き出したら、何らかの目標、目的を持つことが大事。この小豆島お遍路は、一日で何処から何処まで行くと目的を決めて歩きます。小豆島お遍路は八十八ヶ所の霊場を歩いて周ります。極力ロスのない道順をスタッフ以外の参加者全員で決めるのです。当日は決めた順に霊場を巡ります。
午後4時に近くなると、あと数キロで本日分が終わりだとしても、無理をせず切り上げます。稀に、もう少しなので歩きたいです。という意見が出ます。その時は、参加者全員の意見と状況を考えて、残りを歩くこともありました。
ロッジに帰ると、夕食までの間、皆でお風呂に行き、洗濯をします。夕食が出来ると、皆で準備です。テーブルを拭き、お皿や箸を並べ、ご飯やおかずを盛ります。朝から夕方まで歩いたので、たくさん食べます。小食の方も、さすがにガッツリ食べます。食事中は、今日はどうだった、こうだったと笑いを交えて会話もします。
夕食を終えると、下げ物をしてお皿洗い、お皿拭き、ゴミ捨てなど、当番制で行います。つかの間の自由時間後に、明日のお遍路の道順を皆で考えて決めてゆきます。この工程を6日間行います。
最終日の7日目は、午後1時頃まで歩き、フェリーに乗り岡山に戻ります。
夜型で朝が苦手だった方も、7時頃には起きてきます!とその方の家族もびっくり。その後も、参加者さん達でボーリングや卓球、ゲームなどをしてコミュニケーションをとります。
動くことが当たり前になり、いよいよボランティア活動などの開始です。
小豆島お遍路7日間は、年に3~4回を予定しております。
会社案内
会社名 | サポートクラブ岡山 |
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所在地 | 〒703-8281 岡山県岡山市中区東山2丁目1−13 クレオ東山201 前田不動産内 サポートクラブ岡山 |
TEL | 086-363-1433 |
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事業内容 |
大人の引きこもり支援事業 カウンセリング ウェブサイト制作事業 |